45歳の生保レディ・井上由紀さんと、半年間だけ続いた秘密
会社の昼休み、応接室に現れた女性は、それまで見てきた生保の人たちとは明らかに違っていた。
身長は百六十三センチほど。白いブラウスに、膝上五センチほどのタイトスカート。薄いグレーのジャケットを羽織り、長い脚を揃えて座った姿は、清楚でありながらどこか視線を釘付けにする何かがあった。年齢を聞いたのは後のことだが、その時すでに四十五歳。私より十六も上だった。
「井上由紀と申します。本日はお時間をいただき、ありがとうございます」
名刺と小さな飴を静かに置いて、彼女は一度だけ微笑んだ。その白い首筋が、シャツの襟からわずかに覗いていた。
私は保険になど入る気はなかった。ただ、その日の午後から彼女の横顔が頭から離れなくなった。仕事中も、書類の数字が浮かばない。夕方、名刺に書かれた携帯番号を見つめたまま、しばらく迷った。そして、結局かけてしまった。
「今日の話、もう少し詳しく聞きたいのですが。仕事が終わった後で構いませんか」
彼女は少し驚いた様子だったが、「わかりました。近くの喫茶店で」と答えた。
喫茶店では、保障内容などほとんど頭に入らなかった。薄いブラウスの下に浮かぶ控えめな胸のラインと、話すたびに動く白い喉ばかりが目に入る。彼女は真面目に説明を続け、私はただ頷いていた。
「お酒をおごってくださるなら、もう少しお話ししますよ」と冗談めかして言ったところ、彼女は意外にもあっさりと「仕事ですので」と承諾した。
居酒屋で二時間、さらに少し落ち着いた店で夜遅くまで話した。旦那さんは五十歳の会社員で、結婚十九年目。子どもはすでに独立し、時々出張があること。彼女自身は仕事が好きで、契約を取ることが生きがいのように話していた。笑顔は穏やかで、どこか少し寂しげだった。
「明日、答えを出します」と私は言い、その夜は別れた。
翌日、私は会社の飲み会があると嘘をつき、夜十時過ぎでなければ会えないと伝えた。彼女は一瞬黙った後、「……わかりました」とだけ答えた。
十時近くになり、「すみません、飲み会が長引いて。私の部屋に来ていただけませんか。近くなので」と連絡した。彼女は少し迷う気配を見せたが、結局、約束の時間にマンションの前に立っていた。
ワンルームの狭い部屋に入った彼女は、明らかに緊張していた。ベッドがすぐ目に入る空間だった。私は冷蔵庫から安いビールを取り出し、グラスに注いだ。
「遅くなって本当にすみません。少しだけ付き合ってください」
彼女は「いえ……」と言いながらも、グラスを受け取った。五杯ほど飲んだ頃、頬に薄い赤みが差してきた。契約書の手続きはすでに終わっており、あとは俺が判を押すだけだった。俺は静かに印鑑を取り出し、署名した。
その後、俺はあえて下世話な話を振ってみた。旦那さんとの関係や、久しぶりのことかどうか。彼女は最初、目を伏せて笑っていたが、徐々に言葉を返すようになった。
「嫌いなわけじゃないですよ。ただ……もうそういう気持ちが薄れてきただけ、かもしれません」
「それなら、俺と一度くらい、いいんじゃないですか」
彼女はグラスを置き、はっきりと首を横に振った。
「だめです。私は人妻ですから。それに、こんなに年が離れて……」
目は泳いでいた。拒絶の言葉とは裏腹に、完全に扉を閉ざしてはいない。
「少し、ベッドで休んだらどうですか。酔ってますよ」
彼女は数秒ためらい、「……少しだけなら」と小さく頷いた。
隣に腰を下ろし、ゆっくりと白い首筋に指を這わせた。ブラウスの上から、控えめな胸を包むように触れると、彼女は「ん……」と短い吐息を漏らした。手で押し返すことはしなかった。
ジャケットを脱がせ、ブラウスのボタンを一つずつ外していく。彼女は目を閉じ、浅い息を繰り返していた。白い肌が露わになると、年齢を感じさせない滑らかな線が浮かび上がった。スレンダーでありながら、腰のあたりにわずかな丸みがある。私はその肌に唇を寄せ、ゆっくりと辿った。
彼女も、震える指で私のシャツのボタンに触れた。抵抗する力は、すでに失われていた。
脚を優しく開かせ、秘所を指先で確かめると、すでに熱を帯びて湿っていた。彼女は「あっ……」と声を抑えきれず、腰をわずかに揺らした。ゆっくりと体を重ねると、彼女は目を閉じたまま、浅い呼吸を繰り返した。結合した瞬間、彼女の内壁がきつく締まり、私を深く受け入れた。
「んっ……あっ……」
声は小さく、しかし確実に快感の色を帯びていた。腰を動かすたびに、彼女の白い指が私の背中に力を込めた。最初は遠慮がちに、次第に自ら腰を押し返すようになった。
行為が終わると、彼女は疲れたように目を閉じた。朝方、私が目を覚ますと、彼女はまだ眠っていた。布団を少しめくると、清楚な寝顔のまま、白い体が横たわる。興奮が再燃し、私は再び彼女の肌に唇を這わせた。彼女は半ば眠りながらも、「……ん、だめ……」と呟きつつ、脚を開いて受け入れた。
二度目が終わった後、私は全裸の姿を写真に撮らせてほしいと頼んだ。彼女はしばらく黙った後、「……いいです。でも、絶対に誰にも見せないでください」と、条件付きで頷いた。
四時間ほどして彼女が目を覚ましたとき、私は事実を伝えた。彼女は胸を両手で覆い、「えっ……」と声を上げたが、すぐに力なく苦笑いを浮かべた。
「……もう、仕方ないわね」
私が「綺麗だよ。四十五歳とは思えない」と言うと、彼女は顔を赤らめ、「そんなこと、言わないで……」と目を逸らしながらも、押し返す力は弱かった。そのまま三度目の行為に至った。
「もう、二度もしてしまったんですから」「気にすることないですよ」と囁くと、彼女は「……どうでも、いいわ」と小さく吐き、抑えきれない吐息を漏らし始めた。ねちっこく、時間をかけて攻め続けると、彼女は何度も体を震わせた。
日曜日の朝、彼女は「これっきりにしてください」と言って帰っていった。私はそのつもりはなかった。月曜日、写真を見せながら再び連絡すると、彼女は青ざめた声で答えた。
「……わかりました。でも、絶対に誰にも見せないで。それと、旦那がいないときだけにしてください」
「言いなりになるから、お願いです」
彼女は、離婚だけは避けたかったのだ。こうして、彼女は私の秘密の相手になった。
最初の一ヶ月は、彼女はどこか虚ろだった。しかし、二ヶ月目あたりから変化が訪れた。自ら服を脱ぎ始め、騎乗位で腰を動かすときも、目を細めて快感を味わうようになった。口で奉仕するときも、最初は戸惑いがちだったのに、次第に丁寧に、深く受け入れるようになった。
「こんなこと、していいのかしら……」と呟きながらも、私の指が秘所に触れると、彼女の体は正直に熱を持った。白い肌に残るキスマークを見て、彼女は「消えないうちに帰らないと……」と慌てるが、次の週にはまた私の部屋に来た。
半年間、関係は続いた。旦那が出張のときはもちろん、在宅の夜でも、彼女は同僚と会うという嘘をつき、私のところへ通った。ベッドの上で彼女は、最初の頃の遠慮を捨て、自ら求めるようになった。
「今日は、もっとゆっくりして……」と小さな声で言う夜もあった。
彼女の中に眠っていたものは、きっと「誰かに本気で求められること」だったのだと思う。長い結婚生活の中で、いつの間にか妻や母としての役割ばかりを担い、女としての自分が薄れていた。私という若い男が、その部分だけを純粋に欲しがったことが、彼女の奥を静かに揺さぶったのだろう。
今でも、時折彼女から短いメッセージが届く。
「今夜、大丈夫ですか」
私は「おいで」とだけ返す。そして、また同じ部屋で、同じ白い体を抱きしめる。彼女はもう、最初の夜のような迷いを見せない。ただ、行為のあとで時々、天井を見つめながら小さく呟く。
「……これ、いつまで続くのかしらね」
答えは、まだ出ていない。
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NTR

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